社内SEのキャリアパス

【社内SEの役割】クラウドエンジニアについて

クラウドエンジニアって最近よく聞くようになったのですが、どういった仕事をしているのでしょうか?
質問者

上記のような疑問を解消します。

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マサトシ(詳細プロフィールはこちら

新卒で大手SIerに就職|その後、外資系企業や金融機関等、複数企業で社内SEとして計15年以上の経験|アプリ、インフラ、PM、IT戦略策定等幅広い業務を担当|情シスの採用責任者としてキャリア採用の面接経験も多数

この記事でわかること

クラウドエンジニアという職業について聞いたことがありますか?それは現代のビジネスにおいて重要な役割を果たしている職業です。クラウドエンジニアは、企業がクラウド技術を最大限に活用するための重要な役割を果たしています。

しかし、この職業について詳しく知らない人も多いでしょう。この記事では、クラウドエンジニアの業務内容について詳しく解説します。

クラウドエンジニアという職業に興味がある方、IT業界で新たなキャリアを模索している方、あるいは単に新しい知識を得たいという方にとって、この記事は必読の内容となっています。クラウドエンジニアの世界を一緒に探求しましょう。

 

この記事でわかること

  • クラウドエンジニアが求められる背景
  • クラウドエンジニアの仕事内容

はじめに

社内SEがクラウドエンジニアとしてスキルアップすることは、ビジネスのニーズに対応した最適なクラウドインフラストラクチャを設計・導入する能力を身につけることを意味します。

クラウド技術は、そのスケーラビリティ、コスト効率、柔軟性から、企業のIT戦略の中心になっています。2020年の全世界の公開SaaS市場規模は1570億ドルに達し、2014年の市場規模を倍以上になっています。

これは、クラウドサービスの選択、設定、移行、セキュリティ管理、パフォーマンス最適化、コスト管理、トラブルシューティング、新技術の導入など、多岐にわたるスキルを持つことが求められる理由です。

例えば、AWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスを選択し、設定する作業は、企業のビジネスニーズに合わせた最適なクラウドインフラストラクチャを設計するための基本的なスキルです。また、既存のシステムをクラウド環境に移行する際には、データの移行、アプリケーションの再設定、テスト、トラブルシューティングなどの作業が必要となります。

これらのスキルを身につけることで、社内SEは企業のビジネスニーズに対応し、最適なクラウドインフラストラクチャを設計・導入する能力を持つクラウドエンジニアへとスキルアップすることができます。

この記事では、クラウドエンジニアという職業について詳しく解説します。

クラウドエンジニアの業務内容

クラウドサービスの設計と導入

クラウドエンジニアは、企業のビジネスニーズに合わせて、最適なクラウドインフラストラクチャを設計し、導入する役割を担います。

クラウドサービスは、そのスケーラビリティ、コスト効率、柔軟性から、企業のIT戦略の中心になっています。そのため、企業のビジネスニーズに合わせた最適なクラウドインフラストラクチャを設計し、導入する能力は、クラウドエンジニアに求められる重要なスキルです。

例えば、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどのクラウドサービスを選択し、設定する作業は、企業のビジネスニーズに合わせた最適なクラウドインフラストラクチャを設計するための基本的なスキルです。

システムの移行

既存のシステムをクラウド環境に移行する役割です。

クラウドへの移行は、企業がクラウドの利点を享受するための重要なステップです。しかし、このプロセスは複雑であり、データの移行、アプリケーションの再設定、テスト、トラブルシューティングなど、多岐にわたる作業が必要となります。

例えば、データの移行では、データの形式を変換したり、新しいデータベースシステムに適応させたりする必要があります。また、アプリケーションの再設定では、新しいクラウド環境で正しく動作するように、アプリケーションの設定を調整する必要があります。

したがってクラウドエンジニアは、既存のシステムをクラウド環境に移行するための技術的な知識と経験を持つことが求められます。

マサトシ
特に、基幹システムのオンプレからクラウドへの移行は企業にとって重要プロジェクトになりますので、クラウドエンジニアの腕の見せ所です

セキュリティ管理

クラウドエンジニアは、クラウド環境のセキュリティを確保する責任を持ちます。

クラウド環境は、データとアプリケーションを保護するために、強固なセキュリティ対策が必要です。これには、アクセス制御、暗号化、セキュリティポリシーの設定、セキュリティ監査などが含まれます。

例えば、アクセス制御では、誰がどのデータやリソースにアクセスできるかを制御するためのポリシーを設定します。また、データの暗号化は、データが不正にアクセスされた場合でも、その内容が読み取られないようにする重要な対策です。

このようにクラウドエンジニアは、クラウド環境のセキュリティを確保するための技術的な知識と経験を持つことが求められます。

パフォーマンスの最適化

クラウドエンジニアは、クラウド環境のパフォーマンスを監視し、必要に応じてリソースを調整して最適化する役割を担います。

クラウド環境のパフォーマンスは、アプリケーションの応答時間やシステムの効率性に直接影響を与えます。そのため、パフォーマンスの最適化は、クラウド環境を効果的に利用するための重要な作業です。

例えば、リソースの使用状況を監視し、必要に応じてCPUやメモリの割り当てを調整することや、一定以上の負荷がかかった場合は自動的に拡張できる仕組みを実装するといった事でシステムのパフォーマンスを最適化する責任を持ちます。

クラウドエンジニアは、クラウド環境のパフォーマンスを監視し、必要に応じてリソースを調整して最適化する能力を持つことが求められます。

コスト管理

クラウドエンジニアは、クラウドサービスの利用状況を監視し、コストを管理する役割を担います。

クラウドサービスは、使用した分だけ課金されるため、不要なリソースの削除、リザーブドインスタンスの利用、スポットインスタンスの利用などを通じて、コストを効率的に管理することが重要です。

例えば、不要なリソースの削除は、使用していないインスタンスやストレージを定期的に削除することで、コストを削減することができます。また、リザーブドインスタンスやスポットインスタンスといった利用形態をうまく活用することで、長期的なコスト削減を実現することができます。

このようにクラウドエンジニアはクラウドサービスの利用状況を監視し、コストを効率的に管理する能力を持つことが求められます。

マサトシ
リソースを大量に使えば、当然、利用料が高額になります。パフォーマンスとコストのバランスを考えてリソース設計をしなくてはなりません

トラブルシューティング

クラウドエンジニアは、クラウド環境で発生する問題を解決する役割を担います。

クラウド環境では、システムのダウンタイム、パフォーマンスの問題、セキュリティの問題など、様々な問題が発生する可能性があります。これらの問題を迅速かつ効果的に解決する能力は、クラウドエンジニアにとって重要なスキルです。

例えば、システムのダウンタイムが発生した場合、原因を特定し、適切な対策を講じることで、システムの稼働を早急に回復させることが求められます。

このように、クラウドエンジニアは、クラウド環境で発生する問題を迅速かつ効果的に解決する能力を持つことが求められます。

マサトシ
トラブルが起きる事を想定して、バックアップ環境への切り替え等、コンチプランを準備しておく事もとっても大事です

新技術の導入

クラウドエンジニアは、クラウド技術の進化に対応し、新しいサービスや機能、ベストプラクティスを学び、必要に応じて導入する役割を担います。

クラウド技術は日進月歩で進化しています。新しいサービスや機能、ベストプラクティスを学び、必要に応じて導入することで、企業はクラウドの利点を最大限に活用することができます。

例えば、AWSが新しいサービスをリリースした場合、そのサービスの特性と利用方法を理解し、企業のビジネスニーズに合わせて導入することが求められます。

マサトシ
吹き出し:次々に新しいサービスがリリースされ、既存のサービスも機能の変化があるので、付いていくのが大変

クラウドエンジニアのスキルとキャリアパスについて

クラウドエンジニアに求められるスキルは、プログラミング言語の知識、データベース管理、ネットワークとセキュリティの理解、そしてクラウドプロバイダー(AWS、Google Cloud、Azureなど)の具体的なサービスとツールの使い方です。また、DevOpsの原則とツール(CI/CD、コンテナ化、インフラストラクチャー・アズ・コードなど)に精通していることも重要です。

クラウドエンジニアのキャリアパスは多岐にわたります。一部のエンジニアは、特定のクラウドプロバイダーに特化したスキルを深め、認定資格を取得して専門家としての地位を確立します。他のエンジニアは、マネージメントやリーダーシップの役割に移行し、ITプロジェクトの管理やチームの指導を行います。

クラウドエンジニアの需要は高まっており、その給与も競争力があります。米国でのクラウドエンジニアの平均給与は年間$119,292で、経験やスキル、地域によりますが、一部のエンジニアは年間$150,000以上を稼いでいます。

クラウドエンジニアになるためには、まずITの基本的な知識とスキルを身につけることが必要です。次に、クラウドコンピューティングの基本を学び、特定のクラウドプロバイダーのサービスとツールについて深く理解することが求められます。さらに、プログラミング、データベース管理、ネットワークとセキュリティ、DevOpsの原則とツールなど、関連するスキルを磨くことが重要です。

まとめ

いかがでしたしょうか。

クラウドエンジニアは、企業のビジネスニーズに対応するための重要な役割を担います。
これには、クラウドサービスの設計と導入、システムの移行、セキュリティ管理、パフォーマンスの最適化、コスト管理、トラブルシューティング、新技術の導入などが含まれます。

また、クラウド技術は日進月歩で進化しており、新しいサービスや機能、ベストプラクティスを学び、必要に応じて導入する能力も求められます。

QA

Q1: クラウドエンジニアの主な役割は何ですか?

A: クラウドエンジニアは、企業のクラウドコンピューティング戦略を設計、実装、管理する役割を果たします。これには、クラウドアプリケーションの設計、クラウドインフラストラクチャのセキュリティの確保、クラウドサービスの導入と統合などが含まれます。

Q: クラウドエンジニアに必要なスキルセットは何ですか?

A: クラウドエンジニアには、プログラミングスキル、データ管理、ネットワーキング、セキュリティ、そしてクラウドプロバイダー(AWS、Google Cloud、Azureなど)の具体的な知識と経験が必要です。また、問題解決能力やコミュニケーションスキルも重要なスキルセットとなります。

Q: クラウドエンジニアのキャリアパスはどのようなものですか?

A: クラウドエンジニアのキャリアパスは多岐にわたります。一部のエンジニアは、特定のクラウドプロバイダーに特化したスキルを深め、そのプロバイダーの専門家となることを選びます。他のエンジニアは、より広範なクラウドコンピューティングの知識を活用して、クラウドソリューションアーキテクトやクラウドプロジェクトマネージャーなどの役職を目指すこともあります。

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