こんにちは、マサトシです。社内SEに興味を持っても、どんな仕事をしているのかなかなか分からないですよね。
私も最初に社内SEに転職したときは、苦労しました。今回は以下の内容についてお話します。
本記事の内容
・社内SEとは?SIerやベンダのSEとの違い
・情シスと社内SEの違い
・社内SEの代表的な役割5つ
社内SEとは?SIerやベンダのSEとの違い
そもそも、SE(システムエンジニア)とは
そもそも、社内SEではない、普通のSE(システムエンジニア)とはどういった人を指すのでしょうか。
システムエンジニア(略称:SE、エスイー)とは、日本において情報システム関連の業務に従事する者を指す用語である。
引用元:ウィキペディア
上記の通り、広い意味で利用されており、人によっても解釈が異なるので明確な定義は難しいです。
「IT関連の仕事をする人全般」となんとなく覚えておけば良いでしょう。
SEと社内SEの違いとは
簡単に比較すると以下の通りです。
SE | 社内SE | |
担当するシステム | 他社システム | 自社システム |
お客様 | 他社 | 自社の他部署(システムにより異なる) |
会社の収益観点 | 自社のお金(売上)をかせぐ | 会社のお金(経費)を使う |
上記より、社内SEを簡単に表現すると
「自社のシステムを、自社のお金を使って開発、保守する職業」といえるでしょう。
情シスと社内SEの違い
「情シス」と「社内SE」の関係性は以下の通りです。
情シス | 社内SE |
企業のいわゆる「情報システム部門」の通称 | 「情シス」の中の人(個人または複数)の通称 |
恐らく「社内SE」という言葉は、就職/転職等の職種の呼び方で通常のSEと区別するためにできたのではないか、と推測しています。
社内外で「私は社内SEです」ということはあまりないですね。
「○○社の情シスに所属しています」ということが多い気がします。
参考:情シスの組織名称について
「IT業務部」「IT業務推進部」「情報システム部」「IT企画部」「IT統括部」等、会社によって様々な組織名称があり、業務の範囲も会社によって異なるため、就職/転職の際は募集要項や面接で、部署の担当範囲や、募集要項が自分の想定と合っているかをきちんと確認するようにしましょう。
社内SEの代表的な役割5つ(上流工程〜日々の運用まで)
社内SEの仕事は非常に多岐に渡り、会社によっても異なるため、すべてを記載するのは難しいのですが、代表的な5つを記載します。
①自社システムの企画・開発
自社の戦略に沿って、業務効率化、売上向上等の目的に応じたシステムの企画、開発を行います。
具体的なシステムの一例を以下にあげます。
- SFA、CRMといった営業支援システム
- 自社の顧客向けの購買システム
- 社内情報共有のためメール、掲示板等のシステム
デジタルトランスフォーメーションという言葉を聞いたことのある方も多いと思います。
昨今、自社の戦略実現にはITが不可欠ですので、企画・開発業務の重要性は高まっています。
②自社システムの運用
自社のシステムを日々正常に稼働させるための番人の役割であり、具体的には以下の通りです。
- システムが正常に動いていることを日々、監視
- 有事の際に備えて、システムのバックアップを取得
- 災害時のシステムの切り替え訓練実施
重要なシステムにトラブルがあった場合、素早く復旧させる必要があり、非常に重要な役割を担っています。
③IT予算管理
新規システム導入時の開発費用、毎月支払うパッケージのライセンス費用等、システムにかかるお金を管理する役割です。
- 今年度の予算の消化状況管理
- 来年度の予算の策定(戦略的な案件や、サーバ等のサポート切れに伴う入れ替え等)
- 予算外の突発的な案件が発生した場合の緊急予算措置
システムに投資する金額が企業の利益に与える影響は大きいため、適正な管理が求められています。
④ITヘルプデスク
エンドユーザ(社内の各部署の利用者)が困った時にサポートする役割で、具体的には以下の通りです。
- システムの問い合わせ窓口
- 一次調査で解決できない場合の保守ベンダへの調査依頼
- 各システムのID発行/パスワードロック解除
ユーザの皆様が気持ちよくシステムを使うことができるように、日々サポートを行っています。
⑤情報セキュリティ管理
サイバー攻撃や、ノートPC紛失による情報セキュリティ事故がニュースになる機会が増えています。
そういった事故を未然に防ぐ対策、また発生時に適切に対処することが重要です。
- 電子メール、在宅勤務等、重要ファイルの持ち出しルールを策定し、きちんと守らせる。
- セキュリティパッチ適用状況を管理。
- セキュリティ事故防止対策(フィッシング、ウィルス感染等)
大量の機密情報をシステムで管理する時代となり、セキュリティ事故は企業の命取りになる可能性もあります。
そのため、セキュリティ専任の担当者やチームを配置する企業も増えてきています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事では以下を紹介しました。
・社内SEとは?SIerやベンダのSEとの違い
・情シスと社内SEの違い
・社内SEの代表的な役割5つ(上流工程〜日々の運用まで)
ご参考になれば幸いです。